神様修行はじめます! 其の四
白きモノとの再会
不思議に思うあたしの手の平の下で、ぐにゅっとした感触がする。
気付けば手の平だけでなく、体全体をぐにゅぐにゅしてる物体が支えているような?
・・・ひょっとして、この感触はもしや。
見ちゃダメだと思いながらも、恐る恐る、あたしは視線を下へ移動させた。
だって人間、見ちゃダメって言われるとどうしても見たくなるもんなのよぉ!
ほら、鶴の恩返しだってモロにそのパターンじゃん!
あれってわざわざ鶴が『見るな』なんて言わなきゃ、誰も見なかったてば絶対!
そう自分に言い訳しつつ体の下を確認したあたしは、予想通りの展開に泣き声をあげた。
「うわあぁぁん! やっぱり発見ー!」
あたしの体の下は、砂にまみれたヘビの大群がウ~ニョウニョと蠢いていた。
数えきれないほどのヘビが大集合して厚い層を作り、あたしの体を支えている。
ヘビのマットレス。体の下がヘビの楽園、ヘビパラダイス状態。
体中の毛穴がゾゾォッと総毛立ち、キーキーと悲鳴を上げながら飛び起きた。
そして泣きながらヘビマットレスから逃げ出す。