神様修行はじめます! 其の四
「どうしよう! ねぇ浄火、なんとかならないの!?」
浄火は沈痛な表情で首を横に振るばかり。
しま子もオロオロと、落ち着きなくお岩さんの周りを歩き回るばかり。
あたしは襲い掛かる絶望感と戦いながら、ただひたすら叫び散らすばかりだ。
「嫌だ! 嫌だ! お岩さん、死んじゃ嫌だよぉ!」
明るくて意志の強い瞳。生き生きとしたバラ色の頬。
いつもあたしに笑いかけてくれた綺麗な形の唇。
あたしの大好きな彼女の全てが消えていく。
目の前でみるみる色を失い、輝きを喪失していく。
お岩さんの色が、形が、存在が・・・
必ず守ると約束したかけがえのない命が、守り切れずに死んでいく!
「うわあ! ああぁぁーーーーー!」
どぉっと涙がほとばしり、あたしは絶叫した。
「嫌だあぁぁぁー!! お願いだから、誰かお岩さんを助けてえぇぇー!!」
「あいよ」
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