神様修行はじめます! 其の四
「まんもす!? そうか、あっちじゃこの異形のモノをそう呼んでるのか!」
「いや、これを異形のモノと言っていいのか悪いのか・・・」
離れた場所からこちらの様子を伺うように、ジッとたたずむ超巨大象。
これって夢? 夢ならお願い覚めないで。
マジでマンモスだ・・・。
「ちょっとみんな見て! どーしよー! あれ、本物のマンモスだよ!」
あたしはピョンピョン飛び跳ねながら歓喜した。
まさかまさか、生きてるマンモスにお目にかかれるなんて!
おおー、やっぱり全身、鼻の先まで長い体毛に覆われてるのね?
それよりなにより、見る者を感動させるのが・・・
キバ! マンモスの牙ー!
鼻の付け根あたりから生えてる、隆々とした二本のキバの存在感!
これよ! これこそがマンモスの証! 太古のロマンよ!
どんだけデカいんだか、絶対5メートルはあるでしょ?
・・・つーか、デカすぎて逆に何の役に立つのか見当もつかない。
もしかするとこれ、人間でいうところの「親しらず」?
親しらずって炎症おこすと、すーっごく痛いんだよねぇ。ご飯も食べられなくなっちゃうくらい。
あ、ひょっとしてそれが絶滅の原因かも!