神様修行はじめます! 其の四

太古のロマンとの夢の遭遇に、あたしはもう興奮状態。


完璧に舞い上がっちゃった。


「やっぱりおっきい体してるなぁ! でも体格のわりに目はちっちゃいのね」


「おい、里緒!」


「このキバの絶妙なラインったら! もう芸術の域に達してるね」


「アマンダ! アマンダったら!」


「象牙ってすごい貴重品なんだよ。マンモスの象牙の価値なら、もう天井知らずだね」


「ちょいと小娘って!」


「んもー、なによさっきから!? ちょっとうるさいよみんな!」


「「「そっちへ行ったよ!」」」


なにがよ!?


・・・と、振り向いた時には。


もう目の前だった。


あたしは、ポカぁンとその巨体を見上げる。


あたしが向こうのマンモスに気を取られているうちに、背後に音もなく接近していた・・・


二頭目のマンモスさんが、ドォォンとすぐ目の前!


いっやあぁぁーー! いつの間に!?


その重量と質量で、忍び足のスキルが可能って卑怯でしょ!?


いくら太古のロマンでも、これは怖すぎ遠慮したい!


潰されるうぅーーー!!

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