神様修行はじめます! 其の四
油断したあたしがバカだった。これはただの象じゃない。
何万年もの時間を驚異的な生命力で生き続ける、バケモノなんだ。
とにかく、反撃だ!
隙を見て立ち上がろうとしたけど、敵はその隙を与えない。
あたしの体を、どこまでもどこまでも転がしていく。
うっわーー! 痛い痛いー! 目が回る!
こ、こいつ、なんなのよ!?
雪だるまでもあるまいし、なんでこんなに転がすかな!?
その巨体で踏み潰せばイチコロだろうに!
・・・別に踏み潰して欲しいとは、これっぽちも思ってないけど!
「遊んでいるのですわ!」
お岩さんの叫び声が聞こえる。
・・・・・・遊ぶ?
「その子の心は今、遊び心で一杯ですわ! オモチャを見つけたと思って喜んでますのよ!」
はあぁぁ!?
お、おもちゃあぁぁーーー!?
「どうやらアマンダを気に入ってしまったようですわ! 一緒に楽しく遊んでいるつもりなんですわ!」
た・・・・・・
楽しくねーよ全っ然!! こっちはどんだけ痛いか!!
いっぺんお前も大石の上で、ヘルメットもサポーターも着けずに転がってみろっての!