神様修行はじめます! 其の四

気を取り直したマンモスが再び足を振り下ろし始めた。


お岩さんもろとも、あたし達を踏み潰そうとする。


「お岩さん、あたしにかまわず逃げてえぇーーっ!!」


―― ビッシィーーーッ!


と、音が聞こえるほどの気合いで、お岩さんが右手人さし指をマンモスに向けた。


同時に彼女の胸と両頬が、素早くバルーンのように大きく膨らむ。


中の空気を全て吐き切り、彼女は絶叫した。


「おぉぉ座わぁぁりぃぃーーーーー!!!」


―― ピッキーーーン・・・!


マンモスの動きが、またピタリと停止した。


小さな両目がまん丸に見開かれ、「?、?」といった表情で固まっている。


なにが起こってるのか、わけわからん? といった様子。


「お座りぃぃぃーーーーー!!」


「?、?」


「お座り! お座りお座りお座り!」


「?、?、?」


「お座りお座り・・・・・・おらあぁぁ! 座れっつってんのよぉーーー!!」


「・・・・・・・・・・・・」


―― ぺたん


マンモスが、キョトンとした表情のままお尻を地面に下ろした。


―― シーーーン・・・


そのまま時間が停止したかのように、静寂があたりを包み込む。


・・・・・・・


か・・・・・・


勝ったあぁぁー!! お岩さんの迫力勝ちぃーーー!!


お岩さんってスゴ過ぎ! あなた最高! もう、愛してるー!
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