神様修行はじめます! 其の四
「じゃあ先へ進むぞ」
浄火が率先して板きれを渡り始め、次に主さんがスルスルと先へ進んだ。
「ま、待ってよふたり共! おいてかないで!」
―― ギシィィ!
一歩踏み込んだ途端、板が嫌ぁ~な音を響かせた。
・・・げっ、この板、すんごい軋んでる。
あたしはビクビクしながら背をかがめ、板を渡り始める。
この板・・・ほんと大丈夫か?
岩のすき間の下は、暗くて底が見通せないほど深い。
板から転げ落ちた小石が、ひゅうぅぅ・・・と哀しい音をたてて落下して、恐怖感を倍増させた。
「ねえ、この板の制限体重って何キロ?」
「さあ? 折れたらその時が制限超えだな」
「ちょっとお! 無責任なこと言わないでよ!」
「うるさい娘だねぇ。落ちる時ゃどうしたって落ちるんだよ。静かにおしよ」
「落ちたら困るから言ってるんじゃん!」
「そうなったって、そりゃ少なくともあたしの責任じゃないからねぇ」
「むー!? なにそれあたしがデブって言いたいの!?」
「アマンダ、興奮しないで。さっきから余計に揺れてますわ」
あたしの後ろのお岩さんも、おっかなびっくり。