神様修行はじめます! 其の四
筋を痛めたとき特有の、なんとも言えない重く深い痛みが襲い掛かる。
「アマンダ、そんなケガで歩くのはムチャですわ!」
「だからあたしが治してやるって言ってるだろ!」
「だからそんな時間は無いんだってば!」
グズグズしてるとしま子が殺されちゃうんだよ! 一刻を争うんだ!
こんな所でノンキに捻挫の治療なんか受けていられない!
でもどうしよう。確かにこの足で立って歩くのは・・・。
・・・・・・よし! 四つん這いだ!
這って移動した方がよっぽど速い!
即決したあたしは、ヤモリのようにガバッと地面に這いつくばった。
「アマンダ!?」
「あんた、なにやってんだい!?」
返事もせずにジタバタと両手足を動かし、必死に前進する。
女の子がお尻を振って、バタバタあがいて、見っともなさの極地だろう。
でもそんなの構わない! 恥も外聞もあるか!