神様修行はじめます! 其の四
「・・・ちょいと、お待ちな。あんたら」
ノンビリとした声が緊迫した場に響いた。
声の聞こえた方向から、スルスルと衣擦れのような音が近づいて来る。
「なんだ!? まだこいつらの仲間がいるのか!?」
振り返った島の人たちの険しい表情が、ポカン・・・と変化した。
「な、なんだこれは・・・」
「純白のヘビ? ヘビ、だよな?」
「綺麗・・・。あの目はひょっとして宝石? 」
「背中の筋は、黄金か? おお、なんと美しい・・・」
(主さん・・・・・・)
みんな、初めて見る白く美しい生き物に目を見張っている。
そんな称賛の視線を尻目に、主さんは悠々とあたしと島の人たちの間に陣取った。
そして威勢よく啖呵を切る。
「いい大人が、ガン首そろえて見っともないったらありゃしないよ」
「・・・・・・・・・・・・」
「ちったあ頭を冷やしたらどうだい? 理性ってもんを、あんたらが持ち合わせてるんならねぇ」