神様修行はじめます! 其の四
「がああ! がああーーー!」
しま子が両腕をブンブン振り回し、攻撃してくる。
鋭い爪に追い立てられ、あたしは尻もちをついたまま必死にズリズリと後ろに逃げた。
なんで!? どうしてしま子があたしを襲うの!?
しま子どうしちゃったの!? あたしが分からないの!?
―― ズキッ!
(・・・ぐっ!)
捻挫した足が強く痛み、呻いた。
身を固くして痛みに堪えるあたしに、しま子の大きな手がぬうっと伸びてくる。
「しま・・・!」
ぐぃっと襟首を握られ、そのまま軽々と高く持ち上げられてしまった。
「がああぁぁーーー!」
「しま子・・・やめて。苦し・・・」
首元を強く締められ、あたしは顔を引き攣らせた。
痛む足をバタつかせ、がむしゃらにしま子の手をベシベシと手の平で叩く。
息・・・苦しい・・・。
「アマンダ!」
「里緒!」
お岩さんと浄火の声が聞こえた。
本気でもがき苦しむあたしの姿に、島の皆も動揺している。