神様修行はじめます! 其の四
もう逃げられない
いや、だってだって、逃げるもなにも。
あたしはただ当たり前に「結婚しません」って言っただけだよ?
なのになんで、こんな発狂した危険人物みたいな目で見られなきゃならないの?
「小娘よ、お前には理解できぬのかもしれぬが・・・」
目をパチパチさせてるあたしに、絹糸が渋い声で話しかけてきた。
「有り体に言って、お前に決定権は、無い」
「・・・・・・・・・・・・」
へ?
・・・・・・無い?
あたしは目を丸くしたまま、首をカクっと傾げた。
絹糸が何を言っているのか、まったくピンとこない。