神様修行はじめます! 其の四
「そ・・・そんなの嫌だ!」
あたしは必死に首をブンブン横に振って拒絶した。
「あたし、絶対に結婚なんかしない!」
「なぜだ?」
覆いかぶさるような因業ババの声がする。
「なぜ拒絶するのだ?」
「なぜって、じゃああんたは、命令されたら誰とでもホイホイ結婚するわけ!?」
「ああ。するとも」
「そうでしょ!? とてもじゃないけど結婚なんて・・・」
・・・・・・・・・・・・は?
あたしは口をパカリと大きく開けた。
因業ババは当然の顔をして言い切る。
「命令が下されたら、どんな相手だろうが受け入れて結婚する。それが常識だ」
そ・・・・・・
「それのどこが常識よ!?」
あたしは床をドンッと踏み鳴らして叫んだ。