神様修行はじめます! 其の四

そりゃーもしもババの年齢で縁談がきたら、さぞかし喜んで飛び付きたくもなるだろうけど!


「そこをグッとこらえて、物事は冷静に考えてよ!」


「お前に言われずとも、我ら上層部はいつも懸命に考えている。この世界のより良い運営を」


因業ババは胸を張り、誇らしげに宣言する。


「だからこそ我らの下す決断は、全てこの世界と人々の最善の利益となるのだ!」


「そ、そうだとも!」


逃げ出して広間の端っこの方に固まっていた当主の誰かが、声を張り上げた。


「なのにこの娘は、世のため人のための決断に逆らうと言うのか?」


「そうだそうだ。お前は世界を不幸にしたいのか?」


「しょせん、現世の者だからな。この世界のことなど真剣に考えておらぬのさ」

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