神様修行はじめます! 其の四

―― スウゥーー・・・


しま子と主さんの体を包み込んでいた白い光が、静かに消滅した。


治癒が終わったんだ! しま子!?


「しま子! 聞こえる!? しま子ぉ!」

「・・・・・・うあぁ?」


氷龍の背中の上で目を覚ましたしま子が、キョトンとして首を持ち上げた。


くぃくぃ顔を左右に振って、不思議そうに周囲を見回す。


涙ぐんでるあたしと目が合って、状況を理解したのか・・・


「うああぁぁぁ~~~・・・」


って、すごく嬉しそうな顔でニパッと笑った。


あぁ、その笑顔を見たらもう、もう、あたし・・・・・・。


感極まって涙と鼻水が、決壊した堤防の鉄砲水みたいにどぉわっと溢れた。


「しま子おぉぉぉーーー!」


しま子の元に駆け寄ろうとして、捻挫した足に激痛が走って、そのまま顔面からズッ転ぶ。


「いっでーー!」

「う、うあぁぁ!?」


急いでしま子が駆け寄って来て、大きな手で優しく起こしてくれて。


あたしはしま子の体に、子ザルが母ザルにしがみ付く様に思い切り抱き付いた。


「しま子! あたしの可愛いしま子!」


「うああぁーーー」


「・・・ばかばか! しま子の大ばかー!」

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