神様修行はじめます! 其の四
「永久、お前たち、何をしておる。早う来い」
浄火と絹糸が、向こうから呼んでる。
「ぐずぐずしている時間はないぞ。まずは行動じゃ」
「おい! 来るんじゃないのかよ!? 置いてくぞ!?」
「ま、待ってよ! 門川君がさっきから変なんだよ!」
「はあ? 変だぁ? そいつがそれ以上、どう変になるんだよ?」
「な、なんかね、原始に返ったってゆーか。あっちに行っちゃったまま帰って来ないってゆーか・・・」
「帰って来ないのか来たのか、どっちなんだよ」
「いや、だから・・・・・・」
「天内君、皆、さあ行くぞ」
上の空ながら、門川君が声を発した。
おぉ、門川君! 戻ってきた!?
「事態は急を要する。非常時なんだ。みんな集中したまえ」
・・・あんたがな。
と、心の中で突っ込むあたしを置いて、門川君は歩き出す。
その足取りはフワフワと雲の上を歩いているみたいに、何とも危なっかしい。
・・・・・・と、思ったらー!
門川君、どこ行くのー!? そっち崖っぷちなんですけど!?
「うわわわ! ストップストップー!」