神様修行はじめます! 其の四
信子は、理解したのだ。
必死に救いを求めたところで、神などこの世に存在しないと。
嘘なのだ。
神など、神の一族など、まやかしだ。
ならば・・・・・・
消し去るのみ。
この世は持つ者と
持たざる者が存在して
持たざる者が虐げられる。
その悲劇を食い止めるには、持つ者を消すしかない。
持たざる者が生き抜くために、それ以外に道は無い。
常世。幽世。
それは永遠に変わらぬ、果ての果て。
・・・・・・変えよう。
生きるために。
常世を、現し世にするために。
私は
私は、おそらく
そのために、この世に生まれたのだろう・・・。