神様修行はじめます! 其の四
熱情と、激情
語り終えて、長さんは疲れ切ったように大きく息を吐いた。
あたし達は全員、静まり返って言葉も無い。
いま聞いた内容のあまりの悲惨さに、もう、どんな言葉も・・・。
最後の最後まで、救いの手は差し伸べられなかった。
だから因業ババは、自分が変わるしかなかったんだ。
・・・・・・最低だ。
最悪だ。どん底だ。あの・・・・・・
「あんの、クッソじじいぃぃーーーーー!」
胸の中に溜まりに溜まった感情を、あたしは一気に吐き出した。
信じらんない! あいつがこの世に、その存在を許されている事が!
あいつが全ての元凶だ!
地球が丸いのも、日本の出生率の低下も、CО2の排出も!
全部全部、ぜーーんぶ、あのじじいが悪いー!
あのじじいはもう、人類じゃない無い!
「あいつ絶対に異星人よ! 地球外生命体よ! いっそ爬虫類型エイリアンよ!」
「ちょいと、やめとくれ。あたしと一緒にしないどくれよ」
主さんが嫌そうに赤い目を顰めた。