神様修行はじめます! 其の四
「結婚話と小娘。不可解で未知なるもの。その弱点ふたつを、永久は同時に攻められてしもうたのじゃよ」
「・・・ムカつきますね。ババァ・・・」
「ババァとはいえ、信子は侮れぬ相手じゃ」
「ところで常世(とこよ)島って、なんなんですか?」
凍雨くんが、おソバをふーふー冷ましながら質問した。
「ぼく、聞いたことないです。そんな島があるんですか?」
お岩さんと塔子さんが、不機嫌そうな顔を見合わせる。
そして、ものすごくムスゥッとした声を出した。
「典雅、説明してやってくれない?」
「あの島のことなんて、わたくしも忌々しくて口に出すのも嫌ですわ」
そう言って八つ当たりのように盛大な音をたて、ソバを啜った。
そんなふたりの様子に首を傾げる凍雨くんに、マロさんが説明を始める。