神様修行はじめます! 其の四
「とにかく、そんなわけですから大歓迎ですわ」
「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよ」
「久しぶりに女同士でゆっくりしましょうね。アマンダ」
「うん。・・・・・・・・・・・・あれ?」
あたしは、ふと首を傾げて考え込んだ。
あれ? うーんと・・・ あれれ?
「どうしましたの?」
「なんか・・・足りない気がする」
「あら、忘れ物ですの?」
「・・・ん、なんか・・・そんなカンジ」
「大丈夫ですわ。こちらで必要なものは全部用意しますわ」
「んー、ていうか・・・そういう次元の問題じゃないような・・・・・・」
「うがあああぁぁーーーーーっ!!」
・・・・・・・・・・・・。
あたしとお岩さんはバッと顔を見合わせ、同時に叫んだ。
「しま子っ!?」
慌てて牛車の窓から首を突き出し、外を見る。
すると、しま子が必死の形相で牛車を追いかけて走ってくるのが見えた。
し・・・・・・
しまったあぁぁぁーー!
しま子を乗せるの、すっかり忘れてたー!