泣きたい夜には…~Hitomi~
駐車場と点滴、そして…



ただいまの時刻、午前0:00を過ぎたところ。


国道1号線を大磯方面へと車を走らせ、帰宅の途につく。


週末は渋滞が当たり前の通勤路も、深夜ともなると静かなもの。


こんな生活を初めてもうすぐ2年。


忙しくて目が回りそうだけれど、将来の約束をした人もいるし、仕事もリアも充実した毎日を送れていると思う。


明日、いや、日付が変わったから今日は10日ぶりのお休み。


「眠い」


このところ忙しすぎて家にも帰れなかったからさすがに疲れた。


「お腹空いた」


夕方売店でおにぎり買って食べたから、帰ったらホットミルクでも飲んで早く寝よう。


眠気と戦うこと10分、ようやく自宅マンションにたどり着く。


「あ、今日もいた」


白のスポーツタイプの車が、ちょうど私の隣の駐車スペースに納まったところ。


私も駐車スペースに車を納め、ホッと息を吐く。



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