泣きたい夜には…~Hitomi~
「ダメ、もう止まらない」
慎吾の熱を帯びた眼差しに、体の奥で生まれる甘い疼き。
体がベッドに沈められ、これから始まるふたりだけの時間に胸が高鳴る……
と、思った。
がっ!!!
♪~~♪
突然、スマホが鳴った。
しかも、私の……。
この着信音は、
「病院からだ」
今日はフリーなのに、電話がくるということは、かなり大変なことになっているということ。
私を見る慎吾にも緊張の色が見える。
通話をタッチして、
「はい、浅倉です」
『浅倉?アタシだけど』
電話の相手は小野塚先生。
緊迫した様子はなく、すこぶる上機嫌で、
「えぇーーーっ!!!?本当ですか?行きます行きます、すぐに行きます!!!」
ものすごい情報提供をしてくれた。
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