雨から雪
食事が終わり店を出て出勤し、いつも通りのバイト風景だった。
いつも通りゴミを捨てタバコに火を付け携帯を取り出すと地元の友人から、メールが入ってた。
『ほら、写真あったぞ!この子だろ?真白ちゃん』
俺は写真を見てぎょっとした。
真白だ…なんで!俺と一緒に?
『いつの写真だ?』そうすぐさまメールを返した。
タバコを吸い終わる頃になってもメールは来なかった。
奥から俺を呼ぶ声がしたので仕方なく仕事にもどる事にした…一体、真白は誰なんだ。
仕事をしながらもその事で頭がいっぱいだった。
「なにか考え事?」
コトミが俺の顔を覗く。
「たいした事じゃないよ」
「ふーん、なら良いけど…」
「あっ、そーいえば昼間の話しだけど…」
と、切り出したところで、コトミさんお願いします。と呼ばれコトミはテーブルに向かった。
仕事帰り、携帯を取り出すと2通のメールが入ってた。
1通地元の友人から。
『写真は2年前の灯籠祭りのだ!』
と、入っていた灯籠祭りとは灯籠流しみたいなものだが、俺の地元では故人を敬う祭りではなく、確か届かぬ人に届ける手紙だだって、祖母が言っていた。
しかし、2年前?俺、行ったけ?いや、写真があるんだから行ったはず。
2通目は…ん?誰だ?
『今年の灯籠祭りあなたは、必ず来ないといけない。』
なんだこれ?アドレスも名前もない、地元の奴のイタズラか?
家に着いた俺は、いつものようにベッドに倒れて眠りに着いた。
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