雨から雪
そうこうしてるうちにボロアパートに着いた。
俺は数年前、音楽で食って行くんだ!と言い実家を出て東京に来たは良いけど、まぁ良くあるパターンで今はバイトで生計を立ててる。
音楽は、趣味程度にはやってるが多分一生陽の目は見れないだろう。
彼女を部屋に居れタオル渡し髪や体を拭くように言ったが、体を拭いただけじゃ寒そうだ。
「シャワー浴びてきな」
言った後に失言かと思い頭の中でフォローの言葉を探していたら、彼女がニコリと笑って言った。
「うん。じゃあ借りるね」
「それにしても相変わらず優しいね」
そう言い残して彼女はシャワーを浴びに行った。
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