雨から雪
一体、彼女は誰なのか…未だに思い出せずに1人部屋で座り込み考えてると携帯が鳴った。
着信は、あっ!バイト先だ。そもそも俺はバイト先に向かうのに雨の中歩いてたんだ。
電話に出るとバイト先の店長がカナリ怒った様子だった。
「ふ~やっと出たな、で?サボりの理由は?今からでも来るの?ん?」
「あ、え~とちょっと体調が悪くて…」
「来ないの?」
ヤバい、かなりブチ切れてる…
「い、行きます!すんません!」
その一言を聞くと店長は、鼻で笑い電話を切った。
俺のバイトはキャバクラのボーイ昔バンドマン時代の知り合いのつてで雇ってもらった感じだ。
いそいそと支度をし部屋を出る
携帯で時間を確認した時にメールが入ってるのに気付いた。
地元の友人からだ。
『真白って同級生には居ないけど少し前にお前の口から聞いた名前だぞ?』
はぁ?!どーいう事だ?
『俺の口からって?』
すかさずメールを返した、なんで俺の記憶にないのに俺の口から?どーなってんだ。
『多分、間違いない真白って言ってた失ないたくない存在なんだって』
『お前の悪ふざけか?』
少しの憤りを持ってメールを返した。
『いや、マジだって誰か祭りの写真持ってるはずだから探しといてやるよ』
写真があるって事は一緒に地元に行ったのか。
誰なんだ彼女は…いや、俺の頭がどーかしたのか。
そんな思案をしてるうちにバイト先に着いた。
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