今も君が聞こえる
私には彼氏がいる
それだけでなんだか、他の子達より少し、大人な気がしてた。
どんな付き合い方でも、それでも彼を愛してるなんて
ませたことも思っていたから。
高校生
人生で一番輝く時期だと
高校生になったばかりの私は理解していた
演劇部では二年生がいない
三年生の先輩が一人だけいた
思えば私は元から結構我が強い性格だから、その環境はすごく自分にあっていたのだ。
文化祭でも、ちょっとしたイベントでも
常に脚本も主役のキャストも、自分だった
それはいわば必然で
いつでもそれが当たり前かのような周りの反応に
きっと、私は溺れている
ここにいれば私は主役になれるんだ
そう思うことで、プレッシャーも難しい配役も、こなして演じきってみせた
周りの反応に敏感になっていたのは、中学から付き合っている彼の存在がとても大きく影響していた
彼はもう、しばらく私を褒めてくれないから
周りに褒められたり、周りに称賛されることで、間接的に彼に認めてほしかったのだと思う。
私はこんなに「できる」子供なのだと
彼に合わせたくて背伸びばかりしていた私は
少しでも自分の事を彼にふさわしいと思ってほしかった。
でも、すれ違ってばかりで彼は笑顔を見せないし
躍起になって部活に、勉強に打ち込む私は
同じ高校の周りの人間ばかりが称賛してくれたところで
まだ足りない、まだ足りないと
足掻いていたのだ
それを見破ったかのように、いつも笑顔で優しくしてくれる先輩がいた
「そんなに焦らなくても、君はできる子だよ」
「そんなに無理しなくても、大丈夫だよ」
そう言って、私をただただ、肯定してくれる先輩が、いた
その人は常に、認めてくれる。
焦っていて、無理していた私に気付いてくれたのは、彼だけだったのだ。
いつの間にか惹かれていった。
それまで全く興味のなかった人に惹かれていく私は、もしかしたらその感覚に酔っていたのかもしれない。
認めてくれない、愛してるの言葉もくれない彼氏の事は、学校にいる間は忘れていられたから
それだけでなんだか、他の子達より少し、大人な気がしてた。
どんな付き合い方でも、それでも彼を愛してるなんて
ませたことも思っていたから。
高校生
人生で一番輝く時期だと
高校生になったばかりの私は理解していた
演劇部では二年生がいない
三年生の先輩が一人だけいた
思えば私は元から結構我が強い性格だから、その環境はすごく自分にあっていたのだ。
文化祭でも、ちょっとしたイベントでも
常に脚本も主役のキャストも、自分だった
それはいわば必然で
いつでもそれが当たり前かのような周りの反応に
きっと、私は溺れている
ここにいれば私は主役になれるんだ
そう思うことで、プレッシャーも難しい配役も、こなして演じきってみせた
周りの反応に敏感になっていたのは、中学から付き合っている彼の存在がとても大きく影響していた
彼はもう、しばらく私を褒めてくれないから
周りに褒められたり、周りに称賛されることで、間接的に彼に認めてほしかったのだと思う。
私はこんなに「できる」子供なのだと
彼に合わせたくて背伸びばかりしていた私は
少しでも自分の事を彼にふさわしいと思ってほしかった。
でも、すれ違ってばかりで彼は笑顔を見せないし
躍起になって部活に、勉強に打ち込む私は
同じ高校の周りの人間ばかりが称賛してくれたところで
まだ足りない、まだ足りないと
足掻いていたのだ
それを見破ったかのように、いつも笑顔で優しくしてくれる先輩がいた
「そんなに焦らなくても、君はできる子だよ」
「そんなに無理しなくても、大丈夫だよ」
そう言って、私をただただ、肯定してくれる先輩が、いた
その人は常に、認めてくれる。
焦っていて、無理していた私に気付いてくれたのは、彼だけだったのだ。
いつの間にか惹かれていった。
それまで全く興味のなかった人に惹かれていく私は、もしかしたらその感覚に酔っていたのかもしれない。
認めてくれない、愛してるの言葉もくれない彼氏の事は、学校にいる間は忘れていられたから