人気モデルに恋されました
〜玲side〜





彼女が去っていった後。温室で。



俺は神崎さんの写真と、
グランプリで優勝したものの、出られなくなった


……正確には問題を起こして出られなくなった女の写真を見比べていた。




………やっぱり、神崎さんは綺麗。だと思う



薄い透き通るような金髪。
エメラルドグリーンの瞳。
薄いピンクの頬に、
形の良い小さくぷっくりした唇。







この子しか、いないと思った。






俺を変えてくれる、女の子。






初めて、興味を示した女の子。








「………神崎、のあ。」




ぽつりと彼女の名をつぶやく。




……あ、神崎さんにドラマは



キスシーンもあるなんて…言ってなかった。




…………まぁいっか。








-----ブーッブーッ


……メールだ。


基本的に仕事の連絡はメールで行う。



ちゃんと携帯変えても履歴は残るし、ラインだと万が一もあるから。



多分大輝さんからであろう送られてきたメールを見た。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
to:Rei
from:大輝さん
subject:仕事だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


悪いが急遽仕事が入った。


迎えに行くから校門で待っていてくれ。


内容は、無理矢理ずらしたバラエティーの件だ。


宜しく頼む。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





…ん、わかった。と返事をする。




確か今、急遽入った仕事は、アイツがいたはず。


モデル時代からのだる絡みの激しいアイツ。



はぁ。………行くしかないか。




そう覚悟を決め、俺は温室を出た。





< 22 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop