フェイント王子たち
「どういう事?」
「相手が自分に言い寄って来てくれてるのか、客として捕まれてるのか、わかんなくて。かと言ってそれを聞く勇気はなくて、例え向こうが客としてしか見てなくても、それでも好きですって言う程は踏み込めない」
「…おっしゃる通り」
「だから、有栖は、そういうお金の絡まない所で出会った方が無駄に悩まないでいいのかもね」
「なるほど〜。さすが隊長、勉強になります」
「と、言うわけで、昭次さんは、私がもらった」