フェイント王子たち

「もう泊めるって言っちゃったんでしょ?」

「うん、まぁ…」

「じゃ、仕方ないね」

「良かった。あっ、先輩に、ケーキ貰ったんだよ。冷蔵庫に入れてる」

「あら、なかなか出来た子じゃない」

どれどれ。冷蔵庫を開けるとケーキの箱が入っているのでとりあえず出してみる。

「あっ、これって…」

『Noise』の近くの、あのケーキ屋さんのじゃん。

「知ってんの?ここのケーキ屋」

「うん、結構美味しいよ」

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