【完】キミと生きた証
俺は多分バカだと思う。


3学期が始まって1週間、毎日この駅で1時間くらい電車を待ってる。


今日なんて1時間の遅延の電車をけやきの駅でひたすら待ってる。
下手したらあと2時間くらい来ないんじゃねえの。



でも。



もしかしたら今日こそちぃが来るかもしれないから。



返事をここで欲しいって言ってしまった俺が、ちぃにいつここに来るかなんて聞くことはできない。



今日も当たり障りのないメールに返信した。



その時だった。



ガラガラっ・・・!



勢いよく開いた、待合室の扉。



・・・なんだ。


ちぃじゃなかった。



スカートの下にジャージ履いて、ショートカットの背の高い女。



そいつは俺をじっと見つめて、叫んだ。



「あの!瞬くんですか!?」



「あ?・・・そうだけど」




女はにっと笑って、その頬にえくぼを見せた。




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