【完】キミと生きた証
学校が終わって、急いで南高に行った。


保健室の窓を開けて、よじ登った。



「うぃーす。」


「・・あぁ!え?!もう染めたの!?」


保健医は今日もオーバーリアクションで、ちっせー目をぱちぱちしてる。


「染めた。ちょっと上行ってくる。」


「目立っちゃだめだからね!ばれたら終わりだから!」


「わかってるよ。」



ちょっとちぃの教室覗いてみたいだけ。



廊下をあるけば、綺麗な床。

掃除が行き届いてて、北工とは天と地の差だ。



4階、ちぃの教室。


ちぃがいつも使ってるっていうエレベーターはちぃの教室に一番近かった。


1-B、ここがちぃの教室か・・・。


ってか、本当に授業中だよな?


・・・静かすぎねえか、コレ。


耳を澄ませば、たしかに授業を進める先生の声がする。


後ろの窓から教室を覗いた。




一番ちっちぇー後ろ姿。


ちぃは一生懸命黒板の文字を書きうつしてる。


授業中なのに、喋ってるやつがひとりもいない。



なんつうか・・・これが、大学を目指すやつのいるべき環境なんだろうな・・・。




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