【完】キミと生きた証
「ちーちゃん、また明日ねー!」


「ばいばい仁奈ちゃん!」



今日もあっという間に一日が終わっちゃった。


みんなと別れて、雪道を歩く。


駅前には、真新しい大きな足跡。
等間隔で駅の中まで進んでる。



走ったのかな?


いいなぁ。



このふわふわの真っ白な雪の上、走ってみたい、なんて。

けやきの駅に着くと遅延を知らせる黒板が出てた。


「1時間程度の遅延」らしい。



それって・・・いつ来るんだろ?


どうりで人が少ないと思った。

白く曇ったガラスの扉をがらがらとあけて、暖かな待合室に入る。





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