【完】キミと生きた証
救急車で大学病院に搬送されて、処置をうけた。


気が付けば機械だらけの部屋に、人工呼吸器のマスクして、点滴さされてる。



ナースコール呼ぶより早く、看護師さんが部屋に来てくれた。


「起きた?もう落ち着いてるよ。今先生呼んでくるからね。」





次第に意識が鮮明になってきた。




あたし、生きてた・・・。



もう本当に死んだと思った。



こんな風にあっけなく、死んじゃうのかな・・・。


怖い・・・・。


死にたくない・・・。




涙が頬を伝って髪を濡らした。



体力のないあたしは、先生がくるよりもはやく微睡に落ちた。





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