【完】キミと生きた証
せっかく瞬が来てくれてたのに、あたしは瞬の手を握ったまま寝ちゃってた。


面会時間が終わったころに目を覚ますと、枕元に紙切れがあった。


大学ノートの切れ端に、瞬の文字。



『会えてよかった。また来る。オダイジニ』



お大事にだけ、なんでカタカナなんだろう。


『会えてよかった』のは、


・・・あたしもだよ。




瞬に会うとね、心の真ん中から、『生きたい』って気持ちがあふれるの。




あたしが26歳まで生きるにはね、


生命力がいるんだって。




だから・・・瞬、



あたしにわけて・・・。





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