【完】キミと生きた証
名前を呼ぶ
あれから、一週間が過ぎた。
やっと口から普通のご飯を食べれるようになった。
・・・そういえば聞き忘れてた。
「お母さん・・・この前あたしって、心臓止まった?」
「止まってないよ。」
「そっか。よかった。」
・・・心停止してなかったなら、よかった。
一度でも止まってほしくない。
でも、結構・・・・きつかったなぁ。
「今日も瞬君来るって。」
「遠いから・・いいのに。」
「来たいんでしょ。瞬君にも権利があるよ。だって彼氏でしょ。」
お母さんは、多分瞬の気持ちがよくわかるんだと思う。
心臓病のお父さんのこと、中学生の時から、傍で支えてたんだから・・・。
「お母さん・・・もし、お父さんが中学生とか高校生で死んでたら、どうしてた?」
「どうって・・・そんな縁起でもないこと、考えたこともないよ。」
「・・・そっか。」