【完】キミと生きた証
そして、もう3月になるころ。
やっとあたしは退院した。
思ったよりも早くてよかった。
中学のときなんか、ぶっ倒れて1年くらい入院したもん。それに比べたらすごく早い。
家に帰って、安静を保つ。
っていっても、病院であんまり動けなくて筋力が落ちちゃったから、自然と安静になっちゃってる。
「ねぇお母さん。今日チョコ作ってもいいかなぁ..?」
あたしが呟くと、お母さんが手を止めてこちらを見た。
「えぇ?大丈夫?」
「うん。座ってかき混ぜるだけだから。でもちょっと手伝ってほしい。」
お母さんの表情、やれやれといった様子。
あたしはちょっとおくれたバレンタインのチョコ作りに精を出した。
チョコを砕いたりとかしたり、力のいることはお母さんに頼んじゃったけど・・・。
クリームと混ぜて、飾りをつけるのはあたし。
「お母さんにやってもらいすぎて、なんか幼稚園児みたい。」
「愛がこもってればいいのよー!」
お母さんはすっごく楽しそうだった。
「あと、手袋買いに行きたいなぁ・・・。」
「それは・・・明日、調子よかったら行こうか。」
「うん。」
明日の夕方、学校が終わったら、瞬が家に来てくれるの。
やっとあたしは退院した。
思ったよりも早くてよかった。
中学のときなんか、ぶっ倒れて1年くらい入院したもん。それに比べたらすごく早い。
家に帰って、安静を保つ。
っていっても、病院であんまり動けなくて筋力が落ちちゃったから、自然と安静になっちゃってる。
「ねぇお母さん。今日チョコ作ってもいいかなぁ..?」
あたしが呟くと、お母さんが手を止めてこちらを見た。
「えぇ?大丈夫?」
「うん。座ってかき混ぜるだけだから。でもちょっと手伝ってほしい。」
お母さんの表情、やれやれといった様子。
あたしはちょっとおくれたバレンタインのチョコ作りに精を出した。
チョコを砕いたりとかしたり、力のいることはお母さんに頼んじゃったけど・・・。
クリームと混ぜて、飾りをつけるのはあたし。
「お母さんにやってもらいすぎて、なんか幼稚園児みたい。」
「愛がこもってればいいのよー!」
お母さんはすっごく楽しそうだった。
「あと、手袋買いに行きたいなぁ・・・。」
「それは・・・明日、調子よかったら行こうか。」
「うん。」
明日の夕方、学校が終わったら、瞬が家に来てくれるの。