【完】キミと生きた証
・・・また不機嫌そうな顔してる。


あたしが手でぱたぱたしたから、目障りだったのかな?


うぅー、でも、暑い・・・。


目障りにならないようにそぉー・・・っと、コートを脱いだ。



そしたら彼は勢いよくたちあがって、こっちに歩いてきた!!


え!?なに!?怒られる!?


ってびくびくしてたら、あたしではなくてあたしの手前のものに用があったみたいで、そこで足を止めた。



彼は昨日あたしがやけどした原因の石油ストーブの前で立ち止まってる。


その手を伸ばした瞬間、あたしは焦って叫んだ。


「触っちゃダメ!」



彼はそのまま一時停止すると



「あ?」って言ってあたしを睨んだ。




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