【完】キミと生きた証
「でもすっかり更正しちゃったよな。瞬どうしたんだよ?」


「黒髪だっせー!」


「南高の女に夢中だからな・・・。どうせ”真面目が好き♡”とか言われたんだろ!」


「あぁ、ちぃちゃん?可愛いよなー!」


「でも瞬ー、女の言葉に左右されるようじゃ男じゃねえぞ。」




・・・こいつらは、勝手に想像を膨らませて、好き勝手言いやがって。



「・・・なぁ。俺今勉強してんだよ。黙ってくれねえか?」



「むーりー!」



「そうだぞ!お前ら!武石を見習え!今後一切、私語禁止!」



「「「うぃーす」」」


「でも今日、なんか瞬機嫌いいな!」


「だよな!俺も思った!あ・・そろそろ机蹴る?」


「・・・お前ら、私語禁止に返事してたじゃねえかよ。ちったぁ守れよ・・。」



耳栓を深くはめて、高1英語の参考書を開いた。



たしかに、俺は今、わくわくしてると思う。


機嫌はかなりいいと思う。



なんたって今日は。



ちとせが学校に復帰するから。






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