【完】キミと生きた証
「・・・ふぅん?お医者さんには”派閥”ってのがあるらしいからねぇ。就職した後のことも考えて、できるだけいいとこ目指したら?」


「・・・どんくらい?」


「こことかここなら、この辺で働きやすいわよ。地元で働くなら地元の大学が一番強い。」


・・・コイツ!


すげえいい情報くれるじゃねえか・・・。


ババアって言ってわるかった・・。



「ならここにしよ。」


「こっちは国公立だから頑張んないとね。私立よりも幅広くやらないと。」


「私立のほうが難しいんじゃねえの?」


「両方難しいわよ。けど国公立の教科数と私立の教科数、全然違うじゃない。」


「は?なにそれ?」



司書の説明によれば、国公立は全教科、私立は英数理のみらしい。



「もしセンター試験みたいなマークが得意なら、センター利用の私立うけるのもいいかもね。」



・・センター試験?なんか聞いたことあるな。



やばくね?


俺・・・何にもしらねえじゃん。



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