【完】キミと生きた証
「自転車の後ろに乗るの、小学生ぶり!」


「ははっ。そっか。じゃ掴まって。」


「はぁい。」



・・・わぁ。近い。


ちょっと緊張・・・。



失礼します・・・!


瞬の肩につかまったら、ぐんと前にすすんだ。


風はもう、そんなに冷たくなくて。


冬と春のちょうど真ん中にいるみたい。



・・・ん?


なんか、のぼってる?


「坂道・・!?おりるよ!」


「いいよ。ヘーキ。」



坂道を登り切って、たどり着いた大きなお家。



「・・・おっきい・・・。」


「別にでかくねえよ。入って。」



「・・・三階建てだ!!」


「うん。」



すごい・・・初めて見た!







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