【完】キミと生きた証
お部屋にふたりっきり。


ふかふかのソファで隣り合って、手と手を繋ぐの。



「えへへ・・。近い。」


思わずにやけたまんま、にーっと笑って瞬を見上げた。


瞬はあたしより真っ赤な顔して、



「・・・バーカ。」


って言った。



・・・瞬が照れると嬉しいんだ。



「ねぇね、瞬。」


あたしは瞬の肩に寄り添った。



「ん?」


瞬はふっと笑って、あたしを見つめる。




「あ。瞬が笑ったーっ。」



「んだよ。・・・別に、笑うだろ。いつも。」



「いつもはいいすぎかなぁ。あはっ」



むっとした表情の瞬。


ほっぺた真っ赤だよ。


・・・好き。大好き。



「瞬はいっつもかっこいいけど・・・たまに可愛い。」




男の子に言うセリフじゃないってわかってるんだけど。



そう言ったらやっぱり、「あ?」って睨む。



「怖いー」


そう言ってあたしが笑うと、瞬が怒った。




「・・・・うるせぇ。」









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