【完】キミと生きた証
ええい、今度はあたしが!


「名前、なんて言うの?」


「武石瞬(タケイシ シュン)。」


「武石君ね。」



待合室の右端と左端に座って、ぽつり、ぽつりと言葉を交わした。


人見知りってわけでもないのに、彼と話していると、どきどきして落ち着かなくて、息が苦しいくらい・・・。



『―――・・・まもなく、0番線に電車がまいります。』



駅員さんのアナウンスが聞こえて、あたしたちはほぼ同時に時計を見上げた。



結局1時間半くらい、一緒にいたんだと思う。


その中で交わした会話の内容は、学校名と、学年と名前だけ・・。




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