【完】キミと生きた証
邪魔者(Side瞬)
Side瞬
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いらいらする・・・。
偏差値の表でもみて、危機感おぼえるとか、頭冷静にしねえと勉強なんかできねえ。
あの、チビの一年が、ちとせのこと好きだって。
あいつを最初に見た時からわかってたよ。
あいつはちとせのに気がありそうだって・・・。
しっかし、むかつくなぁ・・・。
何が「考えといて」だ。
振られてんだろうが。
保健室を出て、図書館に向かう途中。
あの1年がいた。
「あ、ちとせの彼氏・・・。」
チビのくせに度胸あるじゃねえか。
めちゃくちゃ睨んでる。
・・・お前なんか敵でもねえよ。
俺は素通りして図書館の方へ進んだ。
そしたら、ぐいっと背中をつかまれて、そのまま遠心力で消火器の壁にぶつかった。
バン・・・ッ!
軽くぶつかっただけなのに、派手な音。
非常ベルが作動しなくてよかった。