【完】キミと生きた証
空はいつのまにか、青より黒へ。


その前に一応・・トイレ行きたい。


「あの、瞬、お手洗いってどこだっけ。」


「こっち。行こ。」


急がなきゃ始まっちゃう・・けど、急げない。


「いいじゃん、のんびり行こうぜ。どっからでも花火なんか見えるよ。」


「・・うん、ありがとう。」



・・情けないなぁ・・・。




トイレからでると、人はさっきよりもっと増えてた。



そっかもう花火始まっちゃうんだ。


・・・瞬?



あれ?どこ・・・?


携帯はこの人ごみのせいか、ここが田舎なせいか、圏外。




きょろきょろしてると、


「ちとせ!」


って瞬よりちょっと高い声・・・。



「あ・・天使くん・・・。」




< 235 / 478 >

この作品をシェア

pagetop