【完】キミと生きた証
文化祭当日は、朝から涼しかった。


体調はいいわけではなかったけど、あたしは冬服のセーラーにカーディガンを羽織って、学校へ向かった。



「ほんとに大丈夫?」


「うん。無理はしないよ。行ってきます。」


お母さんに手を振って、車が去っていった。



いつもよりゆっくり歩いてる。



息苦しいけど、息はあがってない。



大丈夫、今日くらい。


シンゾー頑張ってよ。



文化祭・・・去年行けなかったから。



「ちーちゃん、おはよー!寒いねー!!」


「おはよう!仁奈ちゃん」




はぁ・・・でも・・・


もう疲れてる。


なんでだろう。





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