【完】キミと生きた証
中からはたまに短い悲鳴が聞こえたと思えば、途中からひっきりなしに笑い声が聞こえる。
「・・・なんてやつら・・。お化け屋敷の醍醐味わかってない。」
「元気でいいじゃん。賑やかだねぇ・・。」
1分もたたないうちにでてくると、みんななぜか爆笑してる。
「なにがあったの?」
「いいって!ほら行くぞ!」
「ちぃちゃん聞いてよ。瞬がさ・・あの、マネキンに・・・ぶつかって倒しちゃって。すっげぇ勢いで謝ってんの・・・っあははっ!!」
「まじで一生笑える!」
「仕方ねえだろ!まじで人だと思ったんだよ!」
「さいっこー!動画撮っとけばよかった・・っ!」
あたしたちも想像して、ごめん、吹いちゃった。
「あははっ」
「瞬くんおもろ・・っははっ。」
そんなあたしたちを見て、「・・ちっ」って舌打ち。
瞬が友達をおいて先に歩いていちゃった。
「瞬くんって可愛いよね。」
「わかる?」
「うん。にしても・・・想像するとうける・・。」
仁菜ちゃんがぷるぷるしながら笑ってる。
「あはっ・・あたしも。」
だって、あまりに瞬が可愛いんだもん。