【完】キミと生きた証
当番が終わって瞬と待ち合わせ。


髪が黒くても、やっぱりヤンキーに見えるのかな?


瞬の歩く廊下を人がよけてる・・。


「ごめん、待ったか?」


「ううん。でも何してたの?」



「・・買ってきた。」


ちらりと見せるのはコスプレ写真館の写真!!



「わー!なんでそんなの買ったのー?」


「欲しかったから。それ以外ねえだろ。行くぞ。」


「・・・恥ずかしい。」


そんなに大事そうにしまわないで!



「・・・これ売れ筋ランキング1位だったぞ。」


「ランキングなんてあるの?」


「あぁ。なんつーか・・複雑。」



一体どんな風に売られてるんだろう・・・。


怖いから絶対見ない。



「あの1年のチビも買ったんだろうなぁ・・。」


「えぇ・・。」


「まぁいいけどな。・・・実物は、俺んのだし。」



瞬がにっといたずらっぽく笑った。



「・・・ばかぁ。」



あたしは案の定照れて、俯く。



最近、余裕ないのはあたしだけなような・・・。





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