【完】キミと生きた証

俺は急いでちとせのもとに戻った。


相変わらずぼーっと窓の外を見つめてる。



「ちとせ。元気ねえなぁ。」


「そんなことないよ。」


ふふって笑う、覇気のない笑顔。



・・・去年の今頃は。



駅で・・話して。


たまに沈黙して。


楽しそうに笑って。


俺を見上げて、


はにかんで・・・。




なぁ。


元気・・だせよ。





俺・・・、お前の笑顔が見たい。






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