【完】キミと生きた証

・・・今日を楽しい日にするって決めたんだ。



別に深い意味はねえよ。



ただ、世の中がクリスマスだから、俺たちも最高のクリスマスにする。



それだけだ。



・・・俺たちはただの、普通の・・幸せなカップルだから。




「この前俺さ、初めて判定がでる模試受けたんだよ。」


「そうなの？・・どうだった？」


「国立の方がD判定で、私立の方がB判定。」


「そっか・・・すごい。２年でそれなら・・きっとうかるよ。」



ちとせは俺の方を振り返って嬉しそうな顔を見せた。


そういうちとせを見るのが嬉しくて、俺もつい笑う。



「でも国立やべえかなぁ。」


「作戦・・たてないとね。勉強の仕方とか・・。」


「だよなぁ。国立を重点的にやるけどさ。無理そうなら早いとこプランBに切り替えだな。」


「プランBって？」


「私立。」


「あはっ。プランAだと・・いいね。学費・・全然違うでしょ？」



「まぁなー。でもいいんだけどな、どっちでも。」



「プラン・・かぁ。ふふっ。がんばれ。」