【完】キミと生きた証
あたしの部屋でふたりきり。
「・・・瞬ズルい。」
「なにが?」
「あたしばっかり・・どきどきするんだもん。」
そういって拗ねてみたら、瞬に笑われた。
「どきどきしてないように見えるか?」
「見える。前はカチコチだったのになぁ。」
「ははっ。そうかよ。」
あたしが瞬の隣に座って、その肩に頭を倒すと、瞬はあたしの体を抱きしめた。
「んむっ。」
「・・・俺だってどきどきしすぎておかしくなりそうだけど。」
そういう瞬の鼓動は本当に速かった。
・・前と全然かわんない。
「・・あはっ。よかった。あたしだけじゃなかった。」