【完】キミと生きた証
ガラガラッガタンッ!!


ガラスの引き戸が乱暴に開けられたと思えば、黒髪の人がひとりも見当たらない、明るい髪の毛に、太めのズボン、ちょっと短い学ランに・・・たばこの匂いまで。



ヤンキーってこういうひとのこというんだと思う・・・。



いち、に、さん、し・・・合計6人。


ちょっと待って、怖すぎる!!!


目を合わせないように本を開いた。



「おーすげえ、ストーブきいてる!!」


「結構広いのな。ボロいけど!」


「おい、お前ら静かにしろって・・・。」



その声に思わず顔をあげた。



あ・・・武石君!!



あたしは気づいたけど、武石くんは気づいてない、のかな?




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